シルクロードへの道*07
ゲストハウスの最寄り駅合井(ハプチョン)駅に到着し、送迎連絡の電話をかける。数分出口で待つと、女将さんが車で迎えに来てくれた。日本語も英語も堪能 な彼女は、こうしてお客を送迎するのは毎度の事なので、宿までの道のりを運転しながら淡々と説明してくれた。支払いを先に終え、部屋に荷物を降ろす。人気 の宿のようで、6つあるドミトリーのベッドの殆どは使っている形跡があった。出かける準備のため荷物をほどいていると、同室の女性2人が部屋へ戻って来 た。英国人の彼女達は済州島で英語教師として2ヶ月間の試用期間を終えたばかりで、ソウルへは観光と買い物で来たそう。島の人々の優しさが気に入ったの で、2人共島での仕事を継続するとの事だった。待ち合わせの駅へ向かい、ソウルに留学中の友人の友人と合流すると、今晩は彼の韓日カフェ(日本語を勉強する学生と日本人の学生との交流場)で知り 合った学生が大学の友人らを連れて来るとの事だった。その待ち合わせ場所に行ってみると、総勢6名の女子大生が到着!若い!元気!そして、全員日本語を専 攻しているので、日本語で会話。そこに彼の友人も合流。最初私は韓国伝統精進料理を食べたかったのだが、店まで遠く、閉店時間も早かったので、ベジタリア ンでも大丈夫なチヂミ(韓国風お好み焼き:チヂミは南方の方言で、普通はギョンと言うよう)がおいしい近くのレストランに行く事になった。
話を聞くと、彼女達の中の数名はワーホリ(ワーキングホリデー)で日本に行こうと思っているそうで、日本でのワーホリ経験のある彼の友人の経験談を 聞きたいとの事だった。東京希望が圧倒的だったが、「大阪だと駄目なの?」と私が聞くと、「治安がよくないと聞いたから…」との返答。なるほど。私も大阪 にいた頃、日韓ワールドカップで日本が決勝進出した日、道頓堀で下ろしたばかりの現金数万円をスられた経験があったし、周囲の人達からも物騒な話が耐えな い街だった。来日したばかりで不安が耐えない街が物騒だと安心して生活できないのは納得。
さて、料理の方はと言うと、初めにお通しとしてキムチなどの漬物が出され、その後にチヂミが出された。場が盛り上がってきた所で、マッコリと言う シャーベット状の女性でも呑みやすいどぶろくのようなお酒がボールで出され、皆で陶器のカップに分け合い、何度も乾杯。そんな時、ようやくワーホリ経験者 の彼がやって来た。
彼は愛知万博でスタッフとして働いていたが、何とも怪しい会社だったので、数カ月で辞め、次の仕事を探している最中との事。ここからが面白い話で、会社を辞めて、彼が大好きな水木しげるの故郷、鳥取県境港市の水木しげる記念館ま で青春18きっぷで向かったが、到着したのは最終電車。宿も決めておらず、取り敢えず駅前のラーメン屋で食事をとっていると、同じく食事していたタクシー のおじさんに「どこから来た?」と声をかけられた。境港は田舎なので見知らぬ若者が夜一人で食事していたのが、気になったのだろう。「韓国から来ました」 と答えると、周囲も仰天。「どうしてこんな田舎に韓国から来たんだ?」、「今日の宿は決めたのか?」、「ビールでもおごってやろうか?」、「俺はまだ勤務 中だから、誰か泊めてくれる人を探してやろう」と、おじさんが知人らに電話をかけ、あれよあれよとその晩は知人宅に泊めてもらったそう。あの時の旅の出会 いが忘れられないと語った彼。聞いてる私もそんな出会いに巡り会えた彼が羨ましくなった。
12時近くに解散となり、私も宿へ戻り、静かにベッドに潜った。
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宿泊した宿:キムズゲストハウス
D:17000ウォン(約¥2000) S:27000ウォン(約¥3200) W:37000ウォン(約¥4400)
(ドミ以外は、宿のホームページより)
*ドミトリーは、男女同室で、二段ベッド。シャワー、トイレ共同。
*朝食用としてトースト、マーガリン、ジャム、紅茶、コーヒー付
*サイトから予約可。英文で予約した方が返答が早かった。
*清潔だし、宿泊客のマナーもよかったが、宿の対応が事務的。
*電話カードがない場合、市内電話への通話は1回100ウォン(約¥12)、携帯への通話は1回500ウォン(約¥60)。